電話占い紫苑の代表霊能者

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2008年のひとりごと

 

ごあいさつ

こんにちは、天紫苑です。
昨年の更新からまた一年経ちました。皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。
この一年、私は相変わらず電話鑑定と会社の運営という二足のわらじを穿きながら、バタバタと忙しい日々を過ごしておりました。
その間、当社(SION)より発行しております冊子『紫の花苑』のアンケート欄やお問い合わせの電話などで、「(このページを)読むのを楽しみにしているので、更新をもう少し頻繁にしてもらえませんか」と、そんな有り難い御言葉もちょうだいしました。本当にありがとうございます。
私としても皆様のリクエストにお応えしたいのは山々なのですが、日常の鑑定業務や会社業務に加え、通販で取り扱っている商品やサービスの企画・監修に関わって長期海外に出ることなども多く、なかなか時間の自由がききません。
日記ブログのように、もっと短い文章をマメに綴っていくという形式も考えました。しかし、自分自身のキャパシティを冷静に省みますと、残念ながら今のところは年に一度こうして更新するのが精一杯のようです。 何卒、ご容赦いただきたいと存じます。


幸福体質とは、自分の感情を制御できる人

さて、一年越しではありますが、昨年書きましたお話の続きをしてみたいと思います。
昨年、このスペースで「幸福になるには、幸福体質の人とお近づきになる、あるいは貴女自身が幸福体質になるのが一番!」という趣旨のことを書いたのですが、その後、幾人かのお客様から、「じゃあ、幸福体質って具体的にどんな人のことなのですか?」というご質問を受けました。
一言で申しますと、幸福体質の人とは、悲しみ、妬み、失望や怒りなどのネガティブな感情を自分自身でコントロール(中和・解消)できる人、です。心にわだかまった悪い念を外部に放出することがないので、その反作用を受けることもなく、それ故に自ら無用な災禍を引き寄せることもなく、穏やかに人生を過ごすことができます。また、その心身には常に陽のエネルギーが適度に循環しており、私たち霊能者が見てもオーラに濁りがなく、いつもキラキラと輝いています。
人間、毎日生きていれば、当然ながら良いことも悪いこともあります。というか、むしろ大半は悪いことやがっかりすることだと思います。
でもそういうときに、ムシャクシャした気持ちや悲しい気持ちを溜め込んでしまう人と上手く発散できる人とでは、人間としての幸運力に自ずと差がついてしまうのです。
人が発散する感情の波動というのは、本人が考えているよりもずっと強い影響を周囲に及ぼします。 紫苑のホームページでも「念」や「生き霊」という言葉がよく出てきますが、じつはこれらの正体も感情の波動が増幅され、ときに物理的空間に凝り固まってしまったものなのです。
人間が発する念が、その人の周囲の時間や空間に物理的影響力を及ぼす…。科学的な知識に照らし合わせれば一笑に付されることかもしれませんが、霊的な目で見てみるとこれが紛れもない事実であることを、まず申し上げておきたいと思います。

 


幸福になるために、まず感情(念)の法則を知ろう

霊的観点から見た感情(想念)のエネルギーは、少なくともふたつの法則性を有しています。

ひとつめの法則は、感情(想念)エネルギーの自己復元作用とでも言うべきもので、例えば、Aという人がBにある感情をぶつけたとします。するとAさんの心のなかには、自分が費やした感情の量だけの空白が出てしまうのです。
人間の魂は無意識にこの空白を埋めようとして、他からエネルギーを吸収しようとします。しかもその際に補填されるエネルギーは、Aさんが放出した感情と似通った性質の物、例えば喜びの感情であれば、それと同じプラスの性質を帯びたエネルギーが、悲しみや憎しみであれば、またそれと同じマイナスのエネルギーが他所から引き寄せられるのです。
そして、ふたつめは同調の法則。感情もまた一種の波動であり、同じ波のパターンを持ったエネルギーは互いに引き寄せ合うのです。陽の感情波動には陽がつき、陰の感情波動には自然と陰のエネルギーが引き寄せられていきます。いつも悲しいことばかり頭にある人の周囲には、同じように悲しみや失意を心に秘めた人が集まりやすくなるのはこの道理です。
吉凶はあざなえる縄の如し、ということわざがありますが、実際には吉と凶は連鎖的に連続発生します。皆さんも、妙にツイている一日、あるいは逆にまったくツキのない一日というのを経験したことはありませんか?
朝、出勤するとき、駅に着くまでの信号は全部青。遅刻することなく無事に会社に着き、仕事もとんとん拍子に捗り、ときには自分の実力以上の働きができて上司に誉められたり、アフターファイブもいつになく楽しく過ごせたり…。
そうかと思えば、定刻に出たのに電車の事故で遅刻、よりによってその日は大事な会議があったのに焦っていたせいで上手く話もできず、後で上司に厳しく注意されて消沈。おまけに楽しみにしていた友人との飲み会も相手の急な都合でキャンセルされ、帰りの駅では階段でつまずいて転んでしまったり…。
たった一日のささいな出来事のなかにも、こうした明暗がくっきり分かれてしまうのも、やはりそこに感情エネルギーの法則が働いているからです。
つまり、一日の最初に良いことがあると、その瞬間に味わった喜びの感情が連鎖して、自然に次の幸運を呼び込んでくれるわけです。もちろんその逆もまたしかりです。

文章に書くとかえって分かりにくいかもしれませんが、要するに宗教で言われるカルマの法則というのも、これと同じ原理なのです。俗に因果応報と言われますが、あれは人間が持つ感情(想念)エネルギーの法則性を別の言葉で表現しているわけです。
ひとつの念を外へ放てば、その念は必ず本人に立ち返る。従って、良い念を抱いてそれを外へ出せば、同じような良い念が戻ってくるし、悪い念を放てばそれもまた本人の元へ帰る、ということです。 ですから結論としては、ただひとつ、
「幸福体質になるには、何よりもプラスの感情を周囲へ放つよう心がけること。逆にマイナスの感情は自分の外にある対象(人や物)へぶつけない。あくまで自分の心のなかで処理するべし」 ということになります。


自分が一番楽しいと思うことに没頭するのが、幸福体質になる秘訣です

じつを言えば幸福体質になるのは、さほど難しいことではありません。これを読まれている貴女自身が考えているよりもずっと多くの方が、毎日の生活のなかで無意識に実践なさっています。
世の中にはストレスの解消が上手いタイプと下手なタイプがいますが、この場合の上手なタイプというのは私が言う幸福体質とニアイコールなのです。
ただ、そのストレスの解消法によっては、かえって不幸を呼んでしまうこともありますが…。
言うまでもありませんが、他人や物に当たり散らしてストレスを解消する、というのは絶対に×です。人や物品に向かって放ったマイナスの念が本人の元に再び還ってしまいますので。
イライラしたときは物を壊すとスッキリするという人がたまにいますが、心理的には一種のカタルシスを得られるとしても、霊学的にはあまりお奨めできる方法ではありません。
ではどうすれば良いのかと言うと、それにはマイナスの感情自体を忘れてしまうのがベストなのです。
大好きなスポーツや趣味に没頭しているときは、誰でも無心の境地になっていますね。そしてそれを終えたときには知らぬ間にストレスが解消されています。そうした形でマイナス感情を霧散させると、そのときに放たれた陰の感情エネルギーが再び本人に戻ることはありません。それは何らかの具体的対象に対して放たれた感情ではないので念として凝集することなく、忘却という形で自然消滅するからです。 そして空白になった心のなかには、それまでわだかまっていたマイナスエネルギーの代わりに、プラスのエネルギーが補充されます。
そういう意味で、幸福体質の素質を持った人というのは、心から夢中になれる何か(趣味や仕事)を持っている人、あるいは自分自身が無心でいられるひとときを持つことができる人と言い換えてもよいかもしれません。
貴女の周囲に私が今、書いたようなタイプの人はいますか?もしいたら、ぜひその方を観察してみてください。そういう人は職場でもプライベートでも生き生きとして輝いているはずです。 できるなら、その人と何らかの形で関わりを持ち、お近づきになりましょう。互いに交流をすることで、彼女(彼)が周囲の放っている陽の感情オーラを少し分けてもらえますし、ライフスタイルや価値観を直に学ぶこともできるでしょう。
最初は真似するだけでも良いのです。もちろん趣味嗜好は個人個人で違いますから、その人と同じことをする必要はありません。ただ、幸福体質の人はどのように日々を過ごしているのか、仕事とプライベートの切り替え方や物事の割り切り方、さらに人間の幸福の源泉とも言えるライフワークや生きがいはどのように見つけていけばよいかなどが次第に分かってくるはずです。


凝り固まった愛憎の念は、ときに「生き霊現象」を生み出します

私ども紫苑の電話鑑定には、毎日のように恋愛や結婚に関わるお悩みが寄せられています。
片想い、三角関係、復縁のご相談…。あるいは恋人の浮気、不倫、理想の相手に巡り会えないなど…その内容は様々ですが、私がお客様と接してお話をお聞きする限りでは、そこにはひとつの共通点があるように感じます。
ご相談されるお客様というのは、恋人や片想いの相手、あるいは不倫相手やその配偶者など、自分以外の人間の心が思うようにならないことを悩んでいるように見えますが、じつのところは、自分の心が生み出した感情の念に苦しんでいるのです。
こちらが注いだだけの愛情が相手から戻ってこない。それどころか裏切られてしまった。この失意と悲しみの感情をいったいどこへぶつければ良いのか分からない…。当人も知らぬ間に巨大化してしまった、そうしたマイナスの念が、電話越しにビンビンと伝わってくることもよくあります。
そんなとき私を含めた鑑定師の多くは遠隔祈念という形で、わだかまった感情の念(あるいはオーラに生じた濁り)を浄化させていただくのですが、それもまた本物の霊能者たちが携わる霊視相談に電話していただいたからこそできることであって、相談する親族や友人もおらず、ただ一人で悶々と悩み続けているだけの方は、下手をすれば自分が生み出した愛憎の念に押し潰されてしまう危険さえあります。最初は恋愛問題に限定されていた不幸が、やがては人生全般に影響を及ぼし、トラブルの連鎖を及ぼしてしまうのです。 恋愛というのは、人間の感情がもっとも強く動く現象です。従ってそこには、どうしても強い念が生じやすいものです。しかもそれが愛の不安や嫉妬、憎悪から生じたマイナスの念ということになれば、ご相談者自身の人生に良い影響を及ぼすはずはありません。
先に書きましたような方法でマイナスの感情を早期に解消できるうちは良いのですが、いったん念が凝集して一人歩きしてしまうと、それを自分で制御、解消するのは次第に困難になってきます。 霊能者たちが言う「生き霊」という現象は、いわばその最終段階なのです。


最近あった出来事〜幽霊アパートの原因解明

私は通常の電話鑑定の他にも、知人筋などから頼まれて直接の対面鑑定を行うことがあります。前回ご紹介したレストランの一件もそのひとつだったのですが、ときには心霊現象が起きる場所の浄化を依頼されることもありまして、つい数ヶ月前もそうした仕事に赴きました。
差し障りがあるので場所は伏せさせていただきますが、そこは都心からも近いアパートの一室で、その部屋だけ借り手がつかずに空き室になっていて、私の友人の知り合いである大家さんが困り果ててのご依頼でした。大家さんの話では、部屋が空いてしまう原因は霊現象だというのです。
「駅からも近くて交通の便がよい部屋なので、借り手はつくにはつくのですが、それが数ヶ月と待たずに引っ越してしまうのです。この三年で下宿人が五人も変わってしまいました。私も最初は幽霊なんて信じなかったのですが、試しにその部屋に一晩泊まってみたんですよ。そうしたら…」
恐ろしげな女性の幽霊が枕元へ現れたと、大家さんは青ざめた顔でおっしゃいました。
「何だか寝苦しくて寝返りを打っているうちに急に金縛り状態になりまして、気がつくと髪の長い綺麗な女の子が上からじっと私を覗き込んでいたんです!」
その幽霊は、数分間ほど大家さんを睨み続けた後、薄闇に溶けるように姿を消しました。が、その後も天井や押し入れの方からラップ音が鳴り響き、居ても立ってもいられずついに部屋から飛び出してしまったそうです。
この手の怪談話には、「じつはその部屋は自殺や事故で死人が出た事故物件だった」とか、あるいは「アパートの建っている土地が昔、処刑場だった」などというもっともらしいオチがつくものなのですが、今回のケースに限ってはそういうことも全くなく、当の大家さんもひたすら当惑するばかりでした。 現地の部屋に案内され、私は幽霊出現の原因をすぐに突きとめました。


出現していた霊は死んだ人間ではなかった

問題の部屋で一人にしていただき、いつもの霊視モードに意識を切り替えますと、間をおかず目の前に幽霊?が現れました。それは髪の長い三十代の女性でした。骨が浮き立つほど拳を握り締め、唇をぎゅっと噛み締めて、明らかに何かに憤っている様子です。
通常、霊体というのはこちらが細かいチューニングをしていかないと会話にはならないのですが、その女性は私を見るなり、泣きながら叫んできました。
「彼はどこにいったの? どこに隠してるの!」
強烈な憎悪の波動を浴びせられながら、私はこの霊が死者ではなくまだ生きている女性、つまり生き霊であることをすぐに察知しました。ひどい罵声に耐え、何とかその生き霊と会話を続けたのですが、話の内容が堂々巡りで一向にらちがあきません。最後には一時的にパワーを封じるような形の浄化行を執り行い、いったん外に出ました。
エネルギーの供給源であるところの物質的実体を有した生き霊の浄化というのは、いわば燃えている油を息で吹き消すようなもので、霊能者にとってはかなりの難事業なのです。私もほんの数十分の間にすっかり疲労困憊してしまいました。
生き霊の言い分を要約すると、彼女は四年前にこの部屋に住んでいた男性の恋人だったのですが、その彼が転居先や転職先も告げずに引っ越してしまったそうです。さらに補助的に霊視をしてみたところ、人間存在としての実在の彼女(回りくどい言い方ですみません)の方は、問題の彼が他の女性と結婚して婿養子に入る形で地方へ引っ越したことまでは突きとめたのですが、その時点で泣く泣く諦め、今も独身のまま人生を送っているようです。
しかし、失意の念が凝集して部屋に残ってしまった生き霊は、未だに帰らぬ恋人を待ち続けていたというわけです。
結局、この案件は、生き霊に対して根気よく説得を繰り返し、ようやく解決に至りました。霊体を持ち主の元へ強制的に送還することもできたのですが、とくに霊感のないアパートの住人や大家さんが目撃するほど強力化してしまった生き霊をそのまま先方へ送り返してしまったら、肉体を持っている方の彼女の身にどんな災難が起きるか分かりません。霊能者の責任として細心の注意を払いました。
本当に疲れる仕事でした…。

世に言う心霊現象や幽霊目撃談のなかには、生き霊を原因とするものがかなりの数に上るのではないかと私は密かにそう考えています。
また生き霊ほど強烈ではないものの、事故が多発する道路や殺人事件が起きた場所で目撃される霊というのも、実際は生きている人間たちが作り上げた想念の霊である場合が非常に多いのです。
この場所は恐ろしいことが起きた場所だという、通りすがりの人々の恐れと不安の想いが少しずつ滞留して、知らない間に架空の霊体を作り上げてしまうのです。
何だか怪談話を披露するページのようになってしまいましたので、この辺にしておきたいと思います。 最初は「幸福体質」とは何かについてご説明するつもりで筆を取ったのですが…。
要は人間の発する感情が強い念となったときの厄介さを知っていただきたく、このようなお話を書かせていただきました。
繰り返しますが、貴女が何らかの原因でマイナスの感情を抱えてしまったときは、それを何かにぶつけるのではなく、前段に書きましたような心の切り替えによって自己解消するように努力してみてください。それを始めた日から状況は少しずつ好転していくはずです。
感情や想念のあり方を自己コントロールできるようになり、人間が本来持っている強力な念のエネルギーをひたすらプラス方向へ振り向けることができるようになれば、恋愛、仕事、金運などを含めた人生全般の運気もどんどん上昇していくことでしょう。
今回の話のテーマである「幸福体質になる秘訣」というのもこれに尽きます。巷間に溢れている自己実現や願望達成の本も、これと同じことを言葉の表現を変えて言っているに過ぎません。幸福になるための真理というのは、皆さんが考えているよりも至極単純なことなのです。
ただし、それでも自信がない、不安だという方は、どうぞ紫苑へお気軽にお電話ください。貴女が抱えておられる問題の解決を通して、人生の幸福へと至る道を的確にアドバイスさせていただきます。霊視鑑定をはずみとして飛躍への糸口を掴んでいただくことが、私たち鑑定師にとっては何よりの喜びなのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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