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2020年のひとりごと

 

2020年の天紫苑のひとりごと

皆様、こんにちは、天紫苑(あま・しおん)です。

今年もまた1年間の総括、そして来年に向けた指針などをお伝えさせていただきます。 コロナウイルスが猖獗(しょうけつ)を極めている最中、先が見通せない人生をいかに生きていくべきか、暗中模索が続いている…そんな方も多いことと思います。またそこまで深刻ではなくとも、様々な制限や自粛に縛られて生きることは私たちにとっては大きなストレスです。

私も兼々このコーナーにおいて、風水や方位術(奇門遁甲)を用いた開運法について述べてまいりましたが、無用の外出を極力控えなくてはいけない状況が続く中、開運旅行や開運ウォーキングなども安易にお奨めできなくなってしまいました。

正直、来年に向けてどのようなお話をすれば良いのか、戸惑うところもありますが、先だって行じました神降ろしと霊視の結果に基づいて、2021年に起きることが予想される社会情勢や傾向性の変化などについて書いてみます。もし宜しければ、しばしお付き合いください。

新たな世界の創出と因果応報の霊波動が、強烈な形で顕現してしまった

振り返って鑑(かんが)みるに、この2020年は「一陽来復」の代表的な象意、つまり「旧来の事柄や価値観などが一掃され、今までとは全く違う世界が新たに始まる」という部分がかなり極端に出てしまった年であったようです。またそれに関連して、「人に拠らず物に拠らず、今までの功罪が明らかとなり、因果応報の裁きを受ける」という霊的暗示についても、国内外の社会情勢や政治状況などを見る限りでは、やはりこれも相当明確な形で現象化しているように思われます。

今年も残すところわずかとなってから、アメリカでは大統領選での不正の有無に絡んで歴史的な大混乱が生じていますし、我が国でも未曾有の長期政権を張った前首相の周辺へ検察の捜査の手が及ぶという尋常ならざる事態が起きています。依然として感染の勢いに衰えが見えないコロナ禍しかり、「一陽来復」した新世界の幕開けはまさに波瀾万丈といった印象です。

語弊や誤解が生じることを重々承知した上であえて書きますと、私たち人類に対して神様から提示された「新しい世界」というのは、どうやら「コロナウイルスの存在を前提とした社会」ということのようです。果たしてこの新たな脅威は最先端の科学技術によって克服され得るのか、あるいは今後もずっと自粛することを余儀なくさせられるのか…これについては現時点ではまだ何とも言えませんが、少なくとも今までとはまるで違う価値観に即して、1人1人が新しい人生を模索する時代となったことだけは確かです。


コロナ後の世界で目にする機会が増えた光景について

平日の昼間に街中を歩いている時に、若い家族連れを見る機会が増えました。親子で日常の買い物をする姿や公園で子供を遊ばせている父親もよく目にします。もちろん子供たちはとても嬉しそうですし日々、我が子の成長を目の当たりにできて、お父さんたちも満足そうな眼差しを浮かべています。リモートワークの普及に伴って、それが許される業種にお勤めの方は、こうした心の安らぎを感じる機会が却って以前よりも増えたのではないでしょうか。

またそうかと思えばリモートワークがきっかけで、離婚に至る夫婦の数が急増しているとも聞きます。お互いが四六時中、家の中で顔を合わせることになり、今まで気づかなかった相手の欠点が目に付くようになったことが原因だそうです。実際、私共『紫苑』でもその手の相談事の件数は多くなっており、実情を霊視させていただくと大抵の場合、元々の縁の繋がりに問題があることが発覚します。有り体に言えば、愛情よりも物質的な損得を優先した結婚が、コロナ騒動を契機として脆くも破綻しているのです。

そういう意味でコロナウィルスは、人間に「気づき」を与える存在と言えるかも知れません。もしこの騒動が起きなければ気づかずにいたことを、容赦なく私たちに突きつけてきます。それを真摯に受け止めるか、あるいは黙殺するかは個人の自由ですが、もしあなたがこれから新しい価値観を身に着けて、逆境に負けない人生を構築していきたいのであれば、前者の謙虚さが不可欠であることは言うまでもありません。

2021年は、「一歩進んで二歩下がる」の状況が繰り返されやすくなる

さて、来る2021年が全般的にどのような年になるのかについてですが、これについてもまた例年通り、私の守護霊神である白龍神様にお伺いを立ててみました。結果、ご宣託として降ろされた内容は抽象的で、しかも言葉によるメッセージではなく一種のイメージとして頭の中に流れ込んできたため、正確に言語化するのが少し難しいのですが、恐らく一番近いのは「一進一退」であるとか「一歩進んで二歩下がる」といった成句で表される忍耐の心境でしょうか。

霊能鑑定を標榜(ひょうぼう)する者が易学にこだわるのは、必ずしも誉められたことではありませんが、すでに「一陽来復」というキーワードを出してしまっているので、その続きとして記させていただきます。

2020年の霊的エネルギーは、全てが終わった時点から新たな物事が始動するという「一陽来復」的な意味合いを強く帯びていたわけですが、これに対して、2021年にはそのエネルギーの流れが「水雷屯(すいらいちゅん)」的な性質へと変化します。この屯卦と言いますのは上卦(かみか)が坎(水)、下卦(しもか)が震(雷)で構成されており、何事に拠らず停滞した状況を物語っている卦象です。

仕事のキャリアアップ、お金、婚活など、張り切った気持ちが空回りしやすい

天上に厚い雲(坎)が垂れ込めてはいるものの、未だ雨となって大地を潤せない足踏みの状態が続きやすく、そうした鬱屈したエネルギーの有様が集団と個人の深層心理にも多大な影響を及ぼしてきます。

目標としている事柄に「近づいてきた」と喜んだのも束の間、そこからしばらくは急に状況が動かなくなって、また再び少しだけ進捗を見せるといったことが繰り返されやすく、万事において気長に推移を見つめる根気が必要となるでしょう。とくにせっかちな性格の人にとっては気に障ることも多く、かなり過ごしづらい1年になりそうです。残念ながら、仕事やお金の問題にしても、またプライベートでの諸々の事柄にしても、そこで急速な発展を遂げるのは来年に限っては難しいと言わざるを得ません。張り切った気持ちが空回りしやすいのです。

ただし停滞の年とは言っても、それほど悲観することもありません。例え一歩進んで二歩下がったとしても、スタートのゼロ地点からさらに後ろに立ち退くこと、つまりマイナス側へどんどん進んでしまうような最悪の苦境に陥ることは稀で、最低でも現状を維持することが許されます。さらに人一倍の努力を積み重ねていけば、手掛けた物事をそれなりに進展させていくことも可能です。

ですから職場で出世したいと願っている方、大きなお金儲けを狙っている方、あるいは婚活を続けている方なども、2021年は目標に向かって地道な努力を続ける年回りである、と割り切って過ごした方が気持ち的に楽ですし、すぐには成果が現れなくても後々の吉につながりやすくなります。

年干支の象意だけでは、来年の運気は正確に読み解けない

余談ですが、私がこのコーナーで度々、陰陽五行説に基づく干支や易の象意を持ち出すのは、決して四柱推命や易の占法を使って未来を予測しているからではありません。純粋な霊感に拠って得た情報と五行の象意との間に、たまたま親和性や類似性が見られるケースが多いので、一種の例え話として持ち出しているのですが、来年の年干支(ねんかんし)の象意に限って言えば、陰陽五行の定説的な見方とはちょっと違ってくるかな?という感触を抱いています。

2021年の干支は辛丑で、これは陰金の天干と陰土の地支との組み合わせになります。辛の気の質というのは繊細さや鋭さといった感覚特性を増幅させる働きを有し、水の気を含んだ陰の土である丑のエネルギーが「土生金」の相生関係に拠ってその働きをさらに強めるため、例えば業種で言えば投資、企画、研究開発、クリエイティブ関連など直感的判断と鋭い感性が不可欠な分野に大きな利がある、といった解釈をするのですが、霊視と宣託に基づく私の予想はむしろ真逆で、「直感や勘を頼りにして安易に行動を起こすと、思わぬ失敗につながりやすい年回りになる」と言えそうです。

天の気と地の気を包括した霊波動の変移を見てみると、人間が生来有する直感力に大きな狂いを生じさせる要素がいくつか内在しており、それらが原因となって長年培った勘も役に立たなくなるような特異な状況が生じやすくなります。紙幅の制限により詳しい説明は省かせていただきますが、これは地球を含んだ太陽系スケールでの宇宙エネルギーの変質に伴う現象のようです。

勘や直感に頼った行動はNG。何事も石橋を叩いて渡る心構えで

こういう話をしますと、西洋占星術に詳しい方は「2020年の末から土星と木星が水瓶座で会合し、それを機にアクエリアス時代が本格的に到来する」ということを思い浮かべるかもしれません。実際、霊次元を構成している微細な粒子=波動を星幽体(アストラルボディ)と呼び習わしているように、心霊世界と天体の運行には密接な関連性があり、引いてはそれが地球上に遍在する様々なエネルギーの流れを決定しているといっても過言ではありません。

私たち霊能者の場合は、「自然現象は主に龍神界の働きによってコントロールされている」という言い方をしますが、その同じ霊的メカニズムを占星学の言葉に置き換えると「ホロスコープ上での惑星の移動と各天体間の角度形成が、森羅万象に強い影響を与えている」となるわけです。

そして、その中でもとくに抑制のエネルギーの源泉である土星と拡大性を司る木星が、風の星座上で互いのパワーを打ち消し合う(コンジャンクション)期間が続くため、風の象意である情報伝達の領域で錯誤や混乱が起きやすくなります。直感(霊感)というのはつまるところ、膨大な量の情報を瞬時に選別、総合して、正しい答えへ導く超感覚作用なので必然、この影響を受けないわけにはいきません。

従って、来年1年間の過ごし方の指針としては、すでに前段で申し上げたように「何事も一進一退でゆっくりとしか進行しないことをある程度覚悟しながら、好機の到来を辛抱強く待つ」ということに加え、「自分の直感をあまり過信せず、できれば石橋を叩いて渡るような心境で、慎重に物事に当たる」ということに尽きます。

2021年にお奨めのステイホーム開運法 〜 1日の中でささやかな祈りの時間を持つ

最後にコロナ時代の開運法について。
外出の安全性が保証されているのであれば、例年申し上げているような奇門遁甲を用いた方位取り(開運旅行や神社仏閣詣で)がベストの開運法と言えるのですが、コロナ自粛を巡る行政の方針が二転三転しているような現況では、自分の身は自分で守る他に術がありません。もちろん「コロナはあまり気にしていない。それに完全防備で出掛けるから大丈夫!」という方は自己責任で続けていただければ良いと思いますが、どうしても不安が先立つという方が大半なのではないでしょうか。

そこで今回は「日常生活の中でささやかな祈りの時間を持つ」ということを提案させていただきたいと思います。外出の自粛を逆手に取って、現代人が失ってしまった「祈りのひととき」をあなたの日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

できれば「毎日、心静かに瞑想をする」と言いたいところなのですが、ハードルを高くしてしまうと続かない恐れもあるので、その代用として「祈ること」を習慣づけるわけです。
「祈るって何に祈るの?お仏壇?神棚?我が家にはどちらもないんだけれど…」と、そんな声も聞こえてきそうですが、極論を言えば祈念の対象は何でも良いのです。例えば亡くなった祖父母の写真を目に付く場所に置いて毎日、お水やお線香を捧げたり、もちろんそれは吉方位の神社仏閣などから汲んできた御札の類いでも構いません。要は祈りという神聖な行為を通して、自分自身の内面に潜む素直な気持ちと日々向き合うことがこの開運法の要旨となります。

朝でも夜でも、もちろん昼間でも、心の余裕がある時間帯に10分間くらい、何かに向かって祈りを捧げるのです。またそんな時間さえも惜しいという方は、わずか数十秒でも良いですから、必ず1日に最低1回、それを実行し続けてみてください。

誰にでも簡単にできることなので、最初は効果があるようには感じられないかもしれませんが、10日、1ヶ月、3ヶ月と続けていくうち、次第に自分の心の声に耳を傾ける習慣ができてきます。そしてそこから湧き出してくる様々なインスピレーションが、これからの厳しい時代を生き抜く指針となるでしょう。

以上でいったん筆を置かさせていただきます。
来る2021年、皆様の一層のご発展と開運を心よりお祈り申し上げます。


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