厳しい時期が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか。
こんにちは、天紫苑です。
今年も一年振りの更新をさせていただきます。昨年の更新が九月下旬だったので、正確には半年と少し振りですね。
この半年ほどの間に起きた大きな出来事と言えば、やはりあの世界同時株安でしょうか。私の周囲だけでもあの前後から生活の質が変わってしまったという人がけっこういます。SIONの電話鑑定でも、以前に比べてお金や仕事に関する問題でご相談されるお客様が増えているという報告も受けています。
ご相談者の多くは従来通り女性が多いのですが、たとえば、ご主人や恋人がリストラに遭ったり、事業が失敗したりして、それをきっかけに二人の関係まで悪化してしまった…という趣旨の悩みが増えており、さらにそこに不倫や浮気の問題まで絡んで複雑化しているのです。
人の悩みというのは、やはり世相を敏感に反映するものなのですね。そう言えば、仕事としての鑑定の場以外でも友人や知人の悩みを耳にする機会が増えました。
職場の人間関係が急にギスギスして耐えられない…とか、家の増築を始めたところ、とくに騒音などを出しているわけでもないのにご近所から村八分的な扱いを受けるようになってしまった。どうも、やっかみの気持ちがあるらしい…とか、不景気が人の心を荒ませているようで、何ともやり切れない気持ちです。
予言が必ずしも当たらないのはなぜか?
毎年、年頭にその一年の世間全体の運気というものを霊視するのですが、案の定、今年もかなり暗雲が垂れ込めている感じでした。晴れ間が現れるのは、おそらく数年先になると思います。
スピリチュアリズムやニューエイジの世界全体でも、「2012年に向けて人類全体に大きな精神変革がなされる」、あるいは極端なものになると「2012年にアセッションが起きて地球全体が次元上昇する。地球の地軸の逆転現象も起き、それによって物質人類の大半は死滅する」といった、ちょっと空恐ろしいような予言まで聞かれます。
一部のスピリチュアリストにとっての聖典的な?存在である古代マヤ暦で、2012年以降の暦が空白になっていることから、こうした風説が流布してしまったようです。しかし、少なくとも今年年頭の霊視ではその年に人類全体が半減するようなカタストロフィのビジョンは見えませんでした。現在もまだ、そうした徴候はまるで感じません。気象異常による大規模災害や局地的な戦争、紛争などは今後も引き続き起きていくとは思いますが…。(もちろん、それだけでも大変なことです)
一般に未来透視というものは、その透視する対象の規模が広がれば広がるほど、不確定要素が増えてきます。優れた能力を持つ霊能者が個人の命運の範囲を見るのであれば、だいたいにおいて外すことはないのですが、しょせんは幽界や霊界次元までの情報を引き出しているに過ぎないので、人類全体の命運といった霊界以上の高い次元(神の次元)が関わるような事象では、むしろ予言通りに物事が進む方が稀です。
たとえばノストラダムスという人は精密な占星術理論を基に膨大な予言書を著しましたが、そもそも占星術というもの自体がアストラル次元(星幽界)の情報を物質界に翻訳するシステムに過ぎないので、その範囲を超える物事については本来占うことができないのです。事実、彼もナポレオンのヨーロッパ征服や第二次大戦の勃発、さらにヒットラーの出現まで的中させた一方で、人類滅亡に関わる項では見事に?予言を外してしまっています。
1999年7の月の記述解釈については研究者の間でもかなり論議されていましたが、私見ではノストラダムス自身はこの時期に世界に破局が訪れると本気で考えていたと思います。現にそのときの天体配置もグランドクロスという形で地球規模の大変動を予告していましたし…
しかし、結局それは起きませんでした。ノストラダムスが星の読みを誤ったわけではなく、グランドクロスで起きるべきことが起きなかったということです。このことからも私は、「一般的な人間の想念意識(幽界・霊界次元)以上の出来事については、本来は占星術理論の適応外」ということなのではないかと考えるわけです。
ちなみに私が修行・勉強させていただいた日本的な霊学の立場から言うと、地震や火山噴火などの大規模な自然変動には必ず龍神界以上の高位存在が関わっています。大ざっぱに言うと、龍神界とは人間以外の生命体が進化して形成する上位次元のことで、その世界で彼らはもっぱら自然現象の生起を司っているのです。占星術理論の中核にある天体の運行に関しても、それによって影響を受けるというよりは、むしろ影響を及ぼす立場です。この龍神界の系統からさらに上へ行くと、太陽系の惑星運行そのものまでを管理運営する天使界や惑星霊の世界へつながっていくからです。すなわち、龍神界以上の神様の意志(大規模な自然災害など)について占星術のホロスコープから解読しようという試みは、まったく主客転倒した行為というわけです。
説明が分かりにくいですね。すみません、たとえ話にします。
…大好きな推理作家が雑誌に連載小説を発表している状況を思い浮かべてください。次号が待ちきれない貴女は、この先どうなるんだろう?と、ワクワクして展開を思い巡らします。過去の作品や前章までの流れから次章の筋を先読みしたり、犯人が誰なのか推理したり…。でも、実際には予想通りの筋立てになるとは限りませんよね。
つまり、読者(=霊能者や占術家)は現在進行中の小説の筋運びについて予想(占術)したり、作家(=龍神界以上の存在)にファンレター(祈祷、呪術)を出したり、ときには直接インタビュー(透視や神降ろし)して構想を聞いたりすることはできます。でも、最終的な決定権はあくまで作家の側にあるので、次章に書かれる内容が読者の思い通りの筋立てなるとは限らない、ということです。
今、霊界で大きな変化が起きています。未来はけっこう明るい?!
私はノストラダムスの予言や2012年のアセッションを決して否定しているわけではありませんので、どうかその辺は誤解されませんようお願いします。
それどころか、霊界次元ではすでに20世紀の終わり頃(1998-99くらい)から大変動の波が押し寄せていることも実感しています。アセッションについて様々なビジョンを発表している人々もまた、この大変動のことをそれぞれ違う言葉で語っているのではないでしょうか。
まだ詳しくは書けませんが、これからは従来の霊界のあり方がまるで違うものになっていくかもしれません。じつは私が霊視によって日々アクセスしている想念界(アストラル界)の階層も、今までに感じたこともない縮小されてきています。
これは何を意味するかというと、人間の魂が霊界で過ごすスパンが短くなっているということです。転生のサイクルも短くなっているし、地球人類としての輪廻を離脱してより上位の宇宙へ飛び出してしまう魂も急増しています。
霊界(アストラル界・想念界)というものを「天国」や「地獄」のようなものと考えている方もあるようですが、実際には多くの魂がこの物質世界とあまり変わらない状況で生きています。大勢の人間(霊)が住んでいる街もあるし、国だってあります。ただ、個々の魂が想念エネルギーを投射して形成している世界に過ぎないので、その分、不安定なところがあるのです。
私自身の守護霊様に伺ったところでは、「太陽系を含む広い範囲の宇宙が新しいサイクルに入った」こと、さらに地球文明においても「コンピュータ技術の進歩普及に伴い、それを操る人間側の認識能力や情報処理能力にも大きな変化が起き、その結果、個々の魂の進化速度が急激に速くなっている」ことが、この一連の変動の原因だそうです。
ついこの前も「これからは生まれながらに菩薩の域に達しているような子供がどんどん産まれてくる。また、そういう人間が増えるために、権力側が巧みな嘘をついてもすぐにバレる時代になる」とおっしゃっていました。
生前、とくに特別な宗教修行をしなくても、肉体の衣を脱ぎ捨てた直後に輪廻サイクルを飛び越え、そのまま宇宙霊の世界へ突入してしまうようなすごい魂も急増するらしいです。スピリチュアリズムの本に書かれている死後の霊魂の行き先や転生のシステムの解説なども、今後は大きく修正していく必要に迫られるのではないでしょうか。
霊界から現界へ降ろされているこの大変動は2012〜13年くらいにピークを迎え、その後は次第に落ち着いていくようです。それと同時にかなりの人数の人々が、物質的価値一辺倒の世界観から脱し、物事をもっと自由で広い視野から見られるようになるとのことでした。
↓↓↓以下も私の守護霊からのメッセージです。
「金銭や社会的地位に代表される目に見える価値基準が廃れ、代わりに一個の人間としての人格的完成とそれによって可能となる無償の社会貢献(いわゆるボランティア意識ですね)、さらに生まれ育った郷土や国を愛する意識といった集団的価値観が優先されるようになる。一見、封建的な道徳観が復活するようにも感じられるがそれは誤解である。本質的にはまったく違う世界が展開していく…。これまでの保守的な世界観には人種や民族間の差別意識や国境意識を伴っていたが、今後の世界ではそうした狭い視点はむしろ排される。人間一人ひとりの魂に本当の意味でのプライドが甦り、またそこに生じた精神的余裕によって共感能力も磨かれ、他者の立場を我がことのように尊重できるようになる…」
もし本当にこの通りの世界になるとしたら、素晴らしいことですね!
でも、私の守護霊にしたところで、そのさらに上位の存在から得た情報をこちらに降ろしているに過ぎませんので(守護霊様、ごめんなさい!)、正直、現在の宇宙変動の裏にある真相についてははっきり分かりません。まさに神のみぞ知る、というところでしょうか…。
方位開運を実践した方からのお便り
雲を掴むような話になってしまいそうなので、身近な話題に戻させていただきます(笑)。
前回、方位術で開運する記事を書いたところ、それを実際に行った読者の方から長い文面のお手紙が送られてきました。お名前は仮にY子さんとしておきます。彼女は東京近郊にお住まいの27歳の独身です。ご本人のご了解を得た上で、その一部をこちらで抜粋・リライトさせていただきました。
『…紫苑先生の開運エッセーを読み、さっそくネットで奇門遁甲のソフトを買い求め、実践してみました。…じつは私は同じ職場に片想いの男性がいて、その人はもう結婚を約束している恋人もいるのですが、この人のことをどうしても諦められません。SIONの先生ではないのですが、対面鑑定で見てもらえるある霊能者にも相談したところ、私と結婚する相手はその男性とはまったく別の人なので思いが叶う見込みはないし、おかしなことをしてご縁の筋を変えてしまうのはとても良くない、とたしなめられてしまいました。
でも、そこまで言われてもまだ諦められないのです。
そこで、たまたま拝見した紫苑先生のホームページに書かれていた方位開運を試してみようと思いました。奇門遁甲や気学のことは全然分からなかったので、大きな書店で参考書を探したところ、それらしい占い本も何冊か見つけました。
…本まで買って読んでみたものの、結局、内容はチンプンカンプンのまま実行に移しました。たまたまソフトと本の両方で恋愛にとても良いとされる方位があったのでわざわざ有休を取り、その方角にある○○神社を目的地にして一泊旅行を計画しました…』
当日はご自宅から見て西の方位を選び、新幹線まで使って遠出をされました。あえて地名は出しませんが、目的地の神社の周辺は観光地としても割とよく知られている場所です。神社自体の格式も土地全体の気も申し分がなく、なかなか風水の良い場所を選ばれたなと感じました。
最近は気学だけでなく、奇門遁甲と名打った一般向けの解説書も増えているようです。恐らくY子さんもそうした本の一冊を買い求められたのだと思います。難しくて分からなかったということを書かれていますが、じつは私も奇門遁甲や気学を完全に理解しているわけではありません(笑)。あくまで霊能者の立場から実効性を試し、なかなか効く!と感じたのでご紹介してみただけなのです。
帰宅後、夢にお姫様が現れて…
Y子さんからのお手紙の内容を続けます。
『…どうして○○神社を選んだのかは上手く説明できません。とくにそこの祭神に対して信仰心があるわけでもないし…。もう少し近い場所の方位範囲にも大きな神社やお寺がいくつかあったのですが、私が読んだ本に距離が遠ければ遠いほど良く効くと書かれていたのと、地図で見る○○という地名に何となく心が惹かれてしまったというのが、その場所を選んだ理由です。
朝、出発して、現地には午後着きました。紫苑先生が書かれていた通り、真っ先に神社への参拝を済ませてから、周囲の観光地を巡り歩きました。幸い天気も良く、見所の史跡なども充実していて、本当に楽しく旅行気分に浸ることができました。ただ、方位の開運効果が効いているという実感はほとんどなかったです。それらしい特別な現象も起きなかったし。
翌日の夕刻に帰宅してからもとくに変化はなく、正直、こんなものなのか…という感じでした。急に効果が出るものでもないのだろうと自分を納得させ、その夜は早めに寝ました。…すると、眠っている最中に不思議な夢を見たのです。ピカピカと輝いている美しい女の人の夢でした…』
明晰夢というものをご存じでしょうか?自分が「夢を見ている」と自覚している夢のことです。そのときのY子さんも、この明晰夢に近い意識状態だったそうです。
夢に現れた女性は艶やかな黒髪を胸下まで伸ばし、戦国時代のお姫様のような衣装に身を包んでいました。とにかく絶世の美貌の持ち主で、その周囲には七色の光の玉(オーブ)が舞っていました。あまりに幻想的な光景にうっとり見とれてしまったY子さんに向かってそのお姫様が言うには、
「このたびはよく参られた。わたくしはそなたの母じゃ。とてもうれしく思うぞ…」
もちろんその女性、Y子さんのお母さんとは顔立ちも年齢もまるで違います。最初は言われている言葉の意味が分からなかったものの、普段からスピリチュアル系の本を読んでいたおかげでピンときたそうです。「もしかして貴女は私の前世のお母さんですか?」とおそるおそる訊ねると、相手は静かにうなずきました。
ここで突然、お姫様の姿が消えて目の前が一変しました。いつの間にかY子さんはNHKの大河ドラマのような光景の中に放り出されていました。どうやらそこは落城寸前のお城の内部らしく、火の海の中を甲冑型の武者たちが暴れ回っています。
やがて、長い廊下の隅の方から寝間着姿の小さな女の子を抱えた若い侍が飛び出してきました。この侍は飛びかかってくる敵と必死で切り結び、全身傷だらけになりながらも門の近くまで突破すると、そこに現れた別の侍たちに女子を渡し、再び火の海へ戻っていったそうです…。その瞬間、Y子さんも夢から覚めました。
『私、驚きのあまりベッドで叫んでいました女の子を抱えていたその侍の顔が、大好きなAさんにそっくりだったのです。目覚めてからはもう一睡もできず、朝までぼおっとしていました。
…その後、同じ夢を見ることはありません。気持ちが落ち着いてから夢の意味を考えてみたのですが、もしかしたらあの女の子は前世の私で、Aさんはあのときにお城の中で私の命を救ってくれた恩人の生まれ変わりなのではないでしょうか。そんな風に思えてなりません。
…あまりにも異様な体験だったので、今回、こんなお手紙を書いてしまいました。このことについてはいずれSIONできちんと鑑定をお願いしたいと思っています。ただ、事の始まりが紫苑先生のHPの記事だったので、とりあえず先生個人宛に送らせていただきました。』
片想いの相手は前世の命の恩人だった
現在、私は会社経営と企画方面の仕事が多忙のため正式な鑑定業務の方は休んでいるのですが、今回に限っては時間を割き、詳しく霊視させていただきました。その内容についてもすでにY子さんにはご報告済みです。
これもまたご本人の承諾を得た上で、霊視結果を書かせていただきます。
まず、夢に現れたお姫様ですが、間違いなくY子さんの前世のお母様でした。この方は戦国時代の中期にY子さんが訪れた○○神社を含む一帯を治めていた領主の正室だった女性です。亡くなった後は現在まで転生なさらずに修行され、かなり上位の世界に留まられています。姫神明神様と呼ばれてお祀りされてもおかしくないくらいの、とても霊格の高い存在でした。
しかも、このお姫様のお住まいが霊界次元の○○神社だったのです。つまりY子さんはそうとは知らぬまま、前世の母親の家を訪ねていたわけです。お姫様はそのことがよほどうれしかったようで、わざわざ霊夢という形を取って娘の所へ挨拶にいらしたのですね。
また、Aさんとの関係についてもほぼ推理されていた通りでした。
前世(正確にはふたつ前の過去世)でAさんは、領主(Y子さんの前世の父親)の家臣でした。戦乱の世に巻き込まれてそのお城が落城した際、彼は自分の命に代えて彼女を救い出していました。このときの落城ではAさんだけでなくお姫様の方も夫の領主と最後を共にして亡くなり、その後、一族の中で一人だけ生き延びたY子さんは遠方の尼寺に入られ、親兄弟の菩提を弔いながら寂しい一生を送られています。
Y子さんがAさんに対して感情を持て余すほど激しく執着していたのは、この強烈な記憶が原因だったようです。幼い自分を救ってくれた若武者のことが忘れられず、しかも残りの人生を嫁ぐこともなく孤独に過ごしたために、凄まじい恐怖感と渾然となった彼の記憶が思慕の念と錯覚されたまま、魂レベルに焼きついてしまったのです。
この霊視結果を返送してからすでに五ヶ月が経ちますが、現在、Y子さんはすでにある方と婚約されています。その相手は残念?ながらAさんではなく、友人夫婦のホームパーティで知り合った若手の建築デザイナーです。
これがもし映画や小説でしたら、当然のようにAさんと結ばれるというオチがつくのですが、あいにく現実ではそれほど都合良くはいきませんでした。彼女が最初に見てもらった霊能者が言う通り、ご縁の筋がまったく違うのです。Aさんとその恋人は前世でも、またそのかなり前の過去世でも何度か夫婦関係にあり、言ってみればかなり太い「赤い糸」で結ばれた関係です。一方、AさんとY子さんの間に過去世での夫婦関係や恋人関係の実績は一度もありません。本来、こういう縁の薄い関係でありながら恋に落ちてしまうというのは、非常にイレギュラーなことです。前世で彼に助けられた記憶さえなかったら、おそらく今世で恋愛感情などは抱かなかったと思います。
事実、霊夢を見た直後からAさんに対する思いにも急激な変化が起き、それまでの盲目的な恋愛感情からお兄さんを慕うような穏やかな気持ちに変わった、とY子さん自身、電話口でしみじみとおっしゃっていました。お姫様の霊に導かれて前世の記憶を追体験できたおかげで、彼女はカルマの呪縛を自己浄化してしまったわけです。また、もしそれをできないままでいたら、幸福な婚約に至ることはなかったでしょう。Aさんへの報われぬ思いに身を焼き焦がされ続け、その恋人の存在まで恨みながら、前世と同じように孤独な人生を送ってしまったかもしれません。
吉方位の作用はときに霊的な導きを誘発することがある
私は奇門遁甲や風水の専門家ではありませんのでうかつなことは言えないのですが、方位が予想以上の効果を発揮すると、常識では説明できないような出来事に遭遇することがあるようです。とくにY子さんの場合は潜在的な霊感体質の持ち主なので、吉方位が発するプラスエネルギーに触発される形で大きな霊的因縁が動いたのではないかと推測されます。
じつはこの話にはまだオマケがついてまして、彼女の婚約者となったデザイナーの男性も、夢に現れたお姫様の実家の子孫筋に当たる人らしいのです。初めての出会いの場となったホームパーティで、たまたま○○神社の話を披露したところ、「そこは僕の実家のすぐ近くです!」と驚かれ、そのことをきっかけにして急接近したといういきさつがあります。
彼の家は地元ではかなりの名家で、しかもご本人も将来を嘱望されている素晴らしい男性です。こういう書き方をすると少々失礼なのですが、Y子さんの今回の人生においてこの男性との出会いは、彼女が望める限りの最高のご縁にランクされていて、反面、赤い糸のつながりはあまり強くない関係でもありました。それがわずかな期間のうちに、がっちりと結びついてしまったのです。
前世の母親であるお姫様の霊が発動し、かなり強力にバックアップされたようです。それにけしかけられる形でY子さんの守護霊も動き、実現性の高かったご先祖筋の縁を抑え込む形でデザイナーの方との婚約が成立しました。
良い出会いがないと嘆いている人は、
まず試しにお墓参りをしてみてください
ご紹介したY子さんの例は特殊な部類に入るかもしれません。しかし、少なくとも女性が恋愛や結婚のご縁を得る上で、守護霊や先祖霊に代表される霊界のお導きがあるかどうかというのは非常に大切な要素です。とくに縁遠くてなかなか良い出会いがないという方は、ご実家のお墓参りをまめにされるだけでも状況が変わることがあります。突然、素晴らしい出会いに恵まれたり、友人や親戚などから素敵な相手を紹介されたり…という吉象が起きやすくなるのです。
結婚したいと願いながら婚期が遅れてしまうのには、大別してふたつの原因が考えられます。ひとつは霊界の時点で晩婚であることをあらかじめ決められてしまっている場合、もうひとつは早く子孫を幸せにしてあげたいもののご先祖様が物質世界の次元で働きにくい場合です。
後者の場合、子孫である貴女がお墓参りという形で先祖霊(家系の霊団)に意識を向けますと、そこに注がれる想念の力によって霊界での活動力が増し、物質界と隣接した幽体レベルまで働きを及ぼせるようになるのです。またいったんそうなると、ご先祖様は頻繁にシンクロニシティ現象を引き起こし始めます。赤い糸で結ばれた相手と出会いやすくさせてくれたり、とくに霊感が強い方などには霊夢や象徴夢の形で直接メッセージが送られたりすることもあるでしょう。
中には張り切って動き回るあまり、その子孫を護っている守護霊とぶつかってしまうトラブルも起きるようですが、たいがいの場合は仲よく連係プレイをしてくださいます(守護霊が主で先祖霊は従)。当然、ご加護の力も高まり、恋愛や結婚以外の運気も自然と上昇していくのです。
以前、私がフルタイムで電話鑑定に携わっていたときも、やはり何人かのお客様にお墓参りの指導をさせていただきました。そしてその全員の方が一、二年以内にご結婚され、現在も幸せに暮らしていらっしゃいます。
結婚の縁はすでに霊界で決定されている!
たいていの場合、夫婦の契りを結ぶほどの強い縁というのは、両者の家系の先祖筋同士があらかじめ話し合う形で決められています。それが何代までさかのぼった先祖同士なのかというのは、個々のケースごとに違うのでひとくくりには言えないのです。過去に私が鑑定したお客様の中には、国境も年代も遥かに越えて、古代中国の春秋戦国期に同盟関係だったふたつの王族の家系が、現世の日本の夫婦の縁を決めていたケースがありました。
そこまで範囲を広げなくても、ほんの数十代くらい先祖をさかのぼれば、大半の日本人同士は何らかのつながりが出てくるとも言えるわけで、逆にその段階まで逆行してしまうと血筋もへったくれもなくなってしまいます。
そういう意味では「先祖(家系)のつながりで結婚の縁が決まる」というのは不正確な表現なのかもしれません。ただ、私たち生きている人間と同様に霊同士にも相性があり、おのずと似通った霊統(霊界における血統のようなものです)の家同士が結びつくような仕組みになっていることだけは確かです。
霊界において両家のご先祖様がその子孫となる個体の縁組みを決める場合、第一に考慮されるのは、結婚する魂同士が過去世においても夫婦や恋人だったことがあるかどうか、ということです。すぐ前の過去世で親子や兄弟関係、あるいは同性の友人関係などが縁組みに選ばれることもありますが、それもまたさらにさかのぼった過去世では夫婦関係や恋人関係が生じていることが多いので、支障なしと考えるようです。
こうして縁組みが決定されると、いよいよ私たちはこの世に生を受けるわけです。
もちろん霊界での記憶は表面意識からは消えていますから、肉体のある人間となってからは自分の赤い糸の相手が誰であるのか明確には分かりません。ただ、その相手と出会った瞬間には霊体の記憶の一部が甦り、特別な感慨が生じるようになっています。大半のカップルはこの説明しがたい感覚に導かれるまま、いつの間にか結婚を決意するのです。よく夫婦の出会いのなれそめを訊かれた人が「初めて会ったとき、何となくこの相手と結婚するのではないかと思った」と表現しますが、それはまさにこうした事情によるものです。
どんな人でも必ず五本以上の赤い糸を持って生まれています
では、なぜ世の中には結婚と離婚を何度も繰り返したり、泥沼の三角関係や二股愛に陥るケースがあるのでしょうか?答えは簡単。「赤い糸は一本ではなく複数存在する」からです。
前の節で、ふたつの家系の先祖霊同士が話し合って結婚の縁を決めると書きましたが、じつはこの組み合わせを決めるのはふたつの家だけではないのです。
たとえば貴女のご先祖筋のうち、ごく近いところだけでも四つの家系が存在していますね。
仮に貴女のお父さんの実家がA家、お母さんの実家がB家、父方のお祖母さんの実家がC家、母方のお祖母さんの実家がD家とします。
このうち子孫にもっとも強い影響を与えるのはA家です。通常はA家が他の家系との間に交わした霊界の縁組みが優先されることになっているのです。しかし、これとは別にB家、C家、D家もそれぞれ独自に活動してまったく別個の家系と縁組みを済ませていることがあります。この時点ですでに四本の赤い糸が生じているわけです。
さらに代をさかのぼるごとに先祖の筋は増えますから、計算上は無限の赤い糸の組み合わせが生まれる可能性があるのです。ただ、実際にそんなことになったら、同世代の異性全員が結婚相手の候補にもなりかねないので、一人の子孫に深く関われる家系の因縁は10〜20筋ぐらいに限定されていますが。
これまで数多くの相談を鑑定してきた経験からすると、少ない人でも五本前後の赤い糸を持って生まれてきています。また一番多い人では何と百本以上の赤い糸を抱えていました!その女性はすでに三回離婚されていて四度目の結婚を考えていらしたのですが、霊界の理論上?では、四回どころか百回の結婚でも繰り返せる運命を持って生まれてきているわけです。
人間の寿命は長くても百年足らずなので、それが現実に起きることはまずあり得ませんが…。
複数の赤い糸を調整するのは守護霊様の役目
私たちが複数の赤い糸を持っているということは、何かの拍子にそれが一度に発動してしまった場合、複数の相手を同時に愛するという異常な状況に陥る可能性も秘めている、ということです。また、もし霊界で縁を結んだ両者の間に時間的なズレが生じて発動すれば、既婚者を愛してしまうような不倫関係が生じます。
この辺を上手く調整して、なるべくその方が不幸にならないように取り計らうのは、先祖霊よりもむしろ守護霊の役割になります。イメージとしては、交通整理のおまわりさんのような感じです。交差点の四方からやって来る「縁」という名の車が、変に絡み合った形で衝突しないように誘導し、ときには強制的に停車させることもあります。
守護霊の目的は、私たちの魂の成長を見守り、促すことですから、当然、守護される側の成長の度合いに合わせ、複数の赤い糸の中からよりレベルの高い縁を選ぶこともされます。私も「守護霊様の気に入られるよう自己向上に励んでいると、良縁に恵まれやすくなる」という趣旨のことを再三書いていますが、それはこうした守護霊特有の働きを指しているのです。
逆の見方をすると、現在、泥沼愛や不倫愛の苦境にある方というのは、赤い糸を調整する守護霊の働きが弱まっている、ということが言えるわけです。あるいはその人の魂を目覚めさせるために、あえて不倫の試練を与えられているケースも考えられます。
ともあれ、出会いの縁は生じたもののそれがなかなか幸せに結びつかないというのは、ある意味、出会いに恵まれない方よりもずっと悲しいことです。そういう方へのアドバイスとしては、「霊界や守護霊が与えた試練と正面から向き合い、魂の成長を遂げることによって初めて苦しみから脱出できる」という話になるのでしょうが、こんな漠然とした回答を出されたところで聞かされる当事者はよけいに途方にくれるだけです。
幸い、私が主宰しています電話鑑定の『紫苑』では、不倫や復縁問題の解決に長けた鑑定師も多数在籍しております。もちろんその全員が霊能力のエキスパートですので、巷間の人生相談のように抽象的なアドバイスだけで済ませることはありません。念を用いて相手の方の意識に直接働きかけたり、ときには守護霊や先祖霊自体とコンタクトを取ったりして、できるだけ具体的な形での解決に努めます。
現在、もし貴女が解決のつかない愛情の悩みを抱えていらっしゃるのであれば、一度ご相談いただくことをおすすめいたします。
霊界の力を借りて良い出会いを得るためのポイント
以上、いろいろと書き連ねてしまいましたので、最後に後半部分の要点をまとめます。
1. |
どんな人でも必ず複数の赤い糸を持っています。なかなか出会いに恵まれないという人は、何らかの原因によって、まだその縁が発動していないだけです。 |
2. |
こうした赤い糸の縁はあらかじめ霊界で決定されています。通常もっとも強く働くのは父方の家系の縁ですが、ケースバイケースで他の家系が決めたサブ的なご縁が優先されることもあります。 |
3. |
赤い糸の縁を発動させるには、まず父方の先祖霊に働きかけるのが常道です。具体的には、真心のこもったお墓参りやお仏壇のお世話など。(この他、家族や親戚といった同じ家系につながる人々を親身になってお世話することも、ご先祖様は非常に喜ばれます) |
4. |
複数の可能性(赤い糸)の中から現実の結婚の縁を選ぶのは守護霊様の仕事です。ただし、先祖霊との共同作業的な部分もあるので、守護霊、先祖霊の両者が十分に働くことができない環境では良い縁が発動しにくくなります。 |
5. |
結ばれる縁をよりレベルアップしたければ、その分、守護霊に気に入ってもらえる努力を!ありきたりではありますが、一人の人間として正しく生きること、常に自己向上を念頭において日々を過ごすことを心掛けてください。 |
出会いの運を高める方法については、紫苑ホームページ(http://www.sion-web.co.jp/)でもいくつかご紹介しております。もし、ご興味が湧きましたら、ぜひこちらもご覧ください。 |