2023年の天紫苑のひとりごと

はじめに

皆様、こんにちは。
本年もまたも変わらぬご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
2023年、皆様はどのようにお過ごしになられましたか。良い出来事に巡り会う機会が多かった方、あまり振るわない一年だったという方、あるいは不意のトラブルや災難続きで大変だった方など、人それぞれの月日であったと思いますが、「禍福はあざなえる縄のごとし」とも申します。無事、幸せに過ごすことができた方も気を緩めず、逆に万事が不調だった方も過度に落ち込むことなく、今年一年を淡々と振り返りながら、より良い新年をお迎えいただければ幸いに存じます。

守護神様からいただいた、2024年のキーワードは･････？

まずは23年師走の初め、私の守護神である白龍神様から降ろされた、新年に向けてのメッセージをご紹介いたします。今回は以下、２つのお言葉をいただきました。

「大樹は長きの歳月に亘り、緩やかに、また堅固に育つものなれば、万事、急ぐべからず。為す事なければ速やかに家路を辿りて蛍雪の功を積み、己が学びの道を一層深めるべし」

「天、赤く燃える時に備えて、よくよく進退を決すべし。徒に取り乱し、浅慮に走らば、苦難の沼が待つと心得よ」

1つ目のお言葉については、昨年末にいただいた内容と繋がっているようです。22年から23年にかけては「胎動の年とも心得るべし。いくたびか芽吹きの時節を逸しし者も、ゆくゆく大樹の兆しあり」と、同じお言葉を２度いただきました。そして、来る24年はそれを受けて「引き続き焦らずに大樹、つまり成功を勝ち取るために必要な実力を磨くことに専念しなさい」と念押しをされたことになります。とくにこの２年余りの間、公私において何か大きな目標を掲げた方に対して、「今はまだ胸に抱いたその大志を具体的な形にする時期ではない」と告げておられました。

物事には時節がありますが、それを的確に捉えて行動できる人はそう多くはありません。「あの時、ああすれば良かった…」、「過去に違う決断をしていたら、今よりもマシな状況だったはず…」と、私たちは何かに付けて過去を振り返り、満たされない現状を悔やむものですが、「幸運の女神には前髪しかない」との喩え通り、時間を遡ることは絶対に不可能です。しかし、白龍神様は「時節を逸しし者も、ゆくゆく大樹の兆しあり」と、これまで運気の波に上手く乗ることができなかった方にも起死回生のチャンスがあると保証してくださっています。2024年はそのご神託に従って、将来への展望を一層明確にしていく時期と考え、いたずらに焦ることなく、自然体で過ごしてみてはいかがでしょうか。
また、とくに大きな目標を掲げているケースに限らず、日常生活の諸事においても、拙速に事を運ぶのではなく、どっしりと構えて基礎固めに専念することが先々の吉に繋がります。その際には日々、地道に蓄積した専門知識の量と鍛え抜かれた思考力や洞察力などが明暗を分けることになるでしょう。「蛍雪の功」つまり、「ライバルたちが遊んでいる間に、寸暇を惜しんで学び続ける」ことが何よりも重要です。

「蛍雪の功」と言っても、若い方には馴染みの薄い言葉かもしれません。分からない方は、ぜひその語意を検索してください。「貧困や苦難に耐えて学問に精進すること〜」といった解説が出てくると思います。古代中国の東晋時代、貧しくて油が買えなかった学生が、螢の光や雪の反射光を灯り代わりにして学問に励んだとう故事に由来した言葉です。
経験上、未来に関わるご神託にこうした表現が見られる時には、世間全般の風潮に気の緩みが生じ、多くの人々が安逸に走って何事も締まりなく進展することが多いのですが今、実際の私たちはまるで相反する環境に身を置かされています。度を超えた物価高と重税がもたらす日々の暮らしにくさ、様々な社会不安や凄惨な事件・事故の頻発、またそれら多くの凶事の原因である政治の貧困を思えば、気を緩めて安逸に流れるなど夢のまた夢ですが、恐らく白龍神様はそうした厳しい状況下において、現実から目を背けて手近な楽しみの世界の耽ること、つまり刹那的な逃避に走る心理を戒めていらっしゃるのではないかと感じました。
さらに年回りに特有のエネルギー性質を見ると、2024年には新たな物事が数多く生起し、それが強く奮い立つという象意が現れています。これに白龍神様の託言を重ねると、上辺だけで中身の薄い新奇な現象や物事に気を取られて集中力を失い、拠って立つ足許がおろそかになりがちな一年になると解釈できるでしょうか。

続いて２つ目のお言葉ですが、こちらは何やら不穏な雰囲気に満ち溢れています。まず「天が赤く燃える〜」という表現が意味するところを、私自身の霊感も交えながら探ってみたのですが、最後まで明確なビジョンを得ることはできませんでした。日本全土に影響を及ぼす甚大な災害、あるいは大規模事故のような人災を指しているのかもしれませんし、「赤」を大量の流血と考えるなら、多くの人命が関わる恐ろしい出来事が突如として発生ことも考えられます。無闇に天変地異の危機を煽ることは本意ではありませんので、詳しい説明は敢えていたしませんが、「明日、何が起ころうともおかしくはない」くらいの緊張感を持って新たな一年に臨む必要がありそうです。
もっともこの言葉について私自身は、国民全体の無意識的な集団心理、その心象風景の変化を象徴していると解釈しています。皆、空がいきなり真っ赤に染まるような不吉な心象風景を抱えて、びくびくと脅えながら生きているということです。
昨今の報道を見ますと、台湾有事に対する危機感がいよいよ高まりつつあるようですし、さらに広く目を向ければ、未だ継続するウクライナ戦争に続いて中東情勢も予断を許さない状況となっています。今回のイスラエルとパレスチナの衝突が多くの国々を巻き込んで戦火が拡大した場合、日本はどのような影響を受けるのか、その辺りについても真剣に議論すべき時期に差し掛かっていることは間違いありません。その際、我が国を動かすリーダーたちが浅慮に走り、自ら苦難の沼に落ち込まないことを祈るばかりです。

【2024年の全般的情勢】

①社会全体の動向

政治経済　〜　国民の不満が爆発し、選挙を通じて政治にNOを突きつける可能性

国内政治の状況と社会経済の動向のいずれにおいても、明るい展望はほとんど見当たりません。しかも2024年は個人の無意識領域に働いて強い行動力を誘発するエネルギーが満ち溢れるので、国政選挙を機に政権交代とまではいかなくとも、与党連立の枠組みが大きく変化する可能性が出てきます。こうした強いエネルギーが充満する年には、国情や国民性次第では革命や暴動にまで発展することもあるのですが、少なくとも日本においては政治に対する国民の不満が過激な暴力を伴って顕在化することはまず起こりませんので、代わりに選挙を通じて現政権にNOを突きつける有権者が激増すると予想しています。
ここ数年、私はこうした主旨の話を再三、申し上げてきましたが、24年に至ってその機運はいよいよ極に達しそうです。ただ、仮に政権の内容が変化したとしても、私たち一般国民が受ける恩恵は依然として薄く、しばらくは戦中の翼賛体制に似た、馴れ合いの政治状況が持続していきます。政治家の顔は変わっても、政策の方向性に大きな変化はないでしょう。年回りの作用で特定分野の国内産業が急成長を遂げたり、市況がいきなり活性化したりということが起きても、それが日本全体の好況に直結しないジレンマもあります。トンネルの出口はまだまだ先のようです。

社会風潮　〜　既存のモラルが崩壊し尽くして刹那的な快楽が蔓延。イベント事故なども多発する年回り

今年に続いて2024年もまた、人心の荒廃がクローズアップされるはずです。既存の価値観や道徳観の崩壊が一層進み、人間として健全に生きるための指針や規範がますます形骸化していきます。その結果、善悪の価値判断が曖昧な人間が大量に出現し、社会全体に様々な悪影響を及ぼすことになります。本来であれば社会の手本となるべき公職者の不祥事は依然、後を絶たず、世の中に絶望した人々が引き起こす刹那的、場当たり的な犯罪が日常茶飯事のように引き起こされるビジョンが見えました。前段に挙げた白龍神様からのメッセージ、そこに秘められた警告の意味合いが24年の社会風潮として顕著に現れるわけです。
「多くの人々が辛い現実を忘れるためら自己逃避し、安逸に走って何事も締まりが無くなる」という負の傾向性と、人間の心に過剰なほどの活力をもたらす年回りの波動が重なり、大小の悪事を為す者が際限なく増えていく、というイメージです。そのため地域に拠っては急激な治安悪化も避けられず、日本の安全神話を一挙に突き崩す、象徴的な事件が起きるかもしれません。

例年、東京の渋谷駅界隈が大群衆で埋まるハロウィンイベント。今秋からそこへ公的な規制が入ったことはまだ記憶に新しいところですが、私の霊眼に映ったのはまさに往時の渋谷ハロウィンのような、猥雑で混沌とした情景でした。社会の軋轢やストレスに苛まれ、そこから逃れるために暫し個を捨て、代わりに刹那的な集団意識に突き動かされた人々が、大人数で傍若無人の振る舞いに興じる様子が幾度となく脳裏を去来しました。本当ならそうした未分化のエネルギーは、各地域の神事やお祭りなどを通じて正しく昇華されるべきなのですが、コミュニティの絆やそこで培われる伝統文化が廃れてしまった現代社会では、ほとんど無目的に人が集まり、再び散じていくだけです。当然、そうした場では事故や犯罪に遭遇する恐れもあり、とくに24年はそのリスクが高まります。
誤解を避けるために申し上げておくと、私は渋谷で行われていたハロウィンイベント自体を批判しているわけではなく、むしろ社会が健全に機能し続けるには、疲弊した心に再び活力をもたらす祝祭的な空間が不可欠だと考えています。ですから、それを引き合いに出したのは一種の喩えに過ぎないのですが、とにかく大群衆が集まるイベントや集会に参加する際は細心の注意を払うべきです。

②個人の私生活の在り方やその心情面、志向性などの変化

仕事面全般　〜　成長を続ける若木とそうではない木を選別する、小さな収穫期

23年からの流れに従えば、24年は今まで大事に育ててきた苗や若木を選り分ける時期です。ここ数年来、種まきを続けてきたビジネスや投資もある程度の形になり、その将来性についてもおおよその見当が付くはずなので、使い続けられるものとそうではないものを見極め、後者については小さな収穫期と考えて、事業売却や配当報酬という形でなにがしかの利潤に還元した方が良いかもしれません。
とはいえ、そこへ投入してきた資金と労力に未だ見合わないというケースも多々あるでしょう。その場合も今までの事業内容を見直し、採算が取れない分野については速やかに整理、撤退する決断が必要になってきます。この局面で判断を誤ると後々に禍根を残す事態に陥る暗示も見えているので、ここは慎重かつ迅速に対応すべきです。未練なく損切りできる勇気が未来に繋がります。
なお現在、会社勤めをされていて転職を考えている方にとっては心機一転、新たな場所でビジネスキャリアを再構築する好機です。何事においても行動力が倍増し、新たな分野にチャレンジする気概が生じやすい年回りなので、その象意を丸ごとプラスのエネルギーに変換することができれば、転職や再就職は思い通りに運びます。

結婚と愛情問題　〜　出会いを活かすための行動力が倍増。再会から復縁への流れも生じやすい

仕事運と同様に結婚や恋愛においても、「行動力の倍増」、「チャレンジ精神」、「新たなスタート」といった年回りの象意が強く出ることになります。「ある程度の長い交際を経て結婚へ至る」という従来のパターンよりも、「一瞬で恋に落ち、そのまま一気に終点まで突っ走る」というスピーディな展開が起きやすくなりますし、すでに意中の相手がいて片想いが続いているケースであれば、24年は思い切って告白へ踏み出す好機です。全般的に男女の出会いの運気が上昇する時期でもあるので、合コンやグループレジャーへの誘いも積極的に参加するべきですし、当然その場合は年回りの波動の影響を強く受けることになるので、普段は異性へのアプローチが苦手な方でも、好きな異性を相手にそつなく立ち回ることができると思います。
さらにまた、「過去の再現」という暗示も出ていますので、復縁、復活愛を願っている方にとっても、それなりに有利な年回りだとなるでしょう。元カノや元カレと思わぬ再会を果たし、そこから一挙にヨリを戻して即座に結婚！というドラマチックな展開が待っているかもしれません。

【2024年の運気改善指南】

以上、書き綴ってまいりました年運予測を踏まえ、2024年に向けた運気改善の要点を簡単にまとめます。

ポイント１　安逸に流れる誘惑を立ち退け、日々地道な努力を続けることが吉に繋がる

白龍神様のご神託に従えば、2024年は後々に飛躍を果たすための大切な学びの時期です。ただ、同時期には衆目を集める新たな娯楽やレジャーが巷に満ち溢れるという暗示も出ているので、それらに時間を費やしたくなる誘惑をどのように立ち退けるかが運気改善の鍵となります。
「娯楽や趣味への没頭は控え、自分の目的に向かってストイックに突き進む。ただし、あまり先を急がずにひとまずは実力涵養に専念する」ということを、常に念頭に置けば宜しいかと思います。

ポイント２　日々、用心深く行動し、身の危険を回避する

2024年は躍動感に満ち溢れた年回りの波動と、もっと大きなレベルでの日本国の命運が齟齬を来す暗示が出ています。高いポテンシャルを有して物事の進展を早める自然界のエネルギーが国の衰退にも拍車を掛け、最悪の場合、カタストロフへと雪崩れ込みます。またそこまでいかずとも、不特定多数の人々が危険に晒されるような状況が前年に比べて数多く出現する事態となりそうなので、何事に拠らず用心深く行動する姿勢が望まれます。天災、人災、事件、事故など、あらゆる負の可能性を考慮して自らの身を守る方策を立ててください。

ポイント３　開運の秘訣は「直感力を研ぎ澄ますこと」に尽きる

毎年、このコーナーでご紹介してきたいくつかの開運法 (方位術を利用した小旅行やウォーキング、日々の祈りや短時間の瞑想など)を実践し、先を見通す力(直感力、霊感力)を磨いてください。とくに2024年は今まで以上にその能力が必要となります。開運や運気改善に繋がるだけでなく、心身の安全を守る上でも不可欠です。

それでは、来る2024年、皆様の一層のご発展とご健康を心よりお祈り申し上げつつ、この辺で本稿を終えさせていただきます。